第59回東京国際ギターコンクール第2次予選 観戦記
2016,12,3(土) 第59回東京国際ギターコンクール2次予選を聴きに行ってきました。
東京国際ギターコンクールは若手の登竜門として歴史と権威のあるコンクールです。
近年は海外からの参加者が増え、世界的なコンクールとなっています。(ちなみに今年は日本からは16名、海外から23名の参加応募があったとパンフレットに記載されていました。)
場所は昨年からハクジュホールで行われています。白寿生科学研究所本社7階にある、約300席の大変響きのよいホールです。
39名の応募者が1次のテープ予選では17名に絞られ、2次に進みます。
棄権者2名、当日の直前棄権者1名があり、2次の演奏者は14名でした。
11時に開演です。富川先生のご挨拶の後で早速審査が始まりました。
演奏順と自由曲(敬称略)
1、棄権
2、山田唯雄 「王宮の冬の音楽よりオベロン」(ヘンツェ)
3、藤原盛企 「序奏2-2」(アグアド)「5つのバガテルより1,5番」(ウォルトン)
4、仲山涼太 「椿姫の主題による幻想曲」(タレガ)
5、松澤結子 「ワルツ4番」(バリオス)
ーー35分休憩ーー
6、Jeremy Peret フランス 「ソナタ2番より1楽章」(ボグダノビッチ)「練習曲10番」(V=ロボス)
7、Chu-chin-Hao 台湾 「ルネッサンスへの誘い」(ラック)
8、Wai Lun Cheung 香港 「大聖堂」(バリオス)
9、Mengyi Li 中国 「ソルの主題による変奏曲」(リョベート)
10、Ji Hyung Park 韓国 「主題、変奏と終曲」(ポンセ)
ーー15分休憩ーー
11、Thierry Begin-L カナダ 「練習曲12番」(V=ロボス)「めまいのワルツ」(ルー)
12、松本富有樹 「ファンタジア」(ダウランド)
13、新野英之 「アクアレルよりⅡ、Ⅲ」(アサド)
14、Goncalo Cordeiro ポルトガル 「森の中で よりウェインスコット・ポンド」(武満徹)「ソナタK50」(セイシャス)
15、Davide Giovanni Tomasi イタリア 「二つのリディア調の歌」(ダンジェロ)
2次予選の課題曲はアグアドの「ロンド2-2(序奏なし)」でした。
課題曲と自由曲の演奏順は演奏者に委ねられていて、自由曲①→課題曲→自由曲②、という演奏順の方もいました。
↓途中の休憩時間では9階のスカイテラスでお昼を食べている方もいました。テラスは少し寒かったですが、良い眺めです。
休憩時間にステージで音を出している方がいたので写真を撮りました。↓
各参加者への感想は控えますが、自由曲はいいのになあ、と思う人が数人いました。
やはり、課題曲・自由曲ともに完成度が高く、また美しい音で聴かせる演奏が心地よく思えました。
印象に残った方…課題曲でミスはありましたが松本富有樹さんの美しく流れるようなダウランド。それとやはりトマシですね。ホールの響きまでも計算済みのような自由曲、大きな世界観を感じ、それを表現する高い技術力がありました。
結果は得点順で1位トマシ、2位山田、3位リー・パク(同点)、5位ペレ、6位松本。以上の6名の方が翌日の本選に進みました。
翌日4日が本選。
私は本選は聴きに行かなかったので結果だけ掲載します。
1位、トマシ(イタリア) 2位、ペレ(フランス) 3位、パク(韓国) 4位、山田 5位、リー(中国) 6位、松本
参加された皆様お疲れ様でした。
コンクール会場で立派なパンフレットを頂きました。
参加者のプロフィール等も詳しく書かれていました
また、歴代入賞者の一覧もありましたので載せます。
今回初めて東京国際ギターコンクールを聴きに行きましたが、大変勉強になりました。
予選では多くの方の演奏を聴くことができ、感じることも多くありました。
また来年聴きに行きたいと思います。
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