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2020年11月27日 (金)

マーガレット・アトウッド「侍女の物語」「誓願」

最近評判になっているマーガレット・アトウッド「誓願 The testaments」を読みました。

「誓願」は「侍女の物語 The Handmaid’s tale」の続編なので、未読であった「侍女の物語」をまず読んで、続けて「誓願」を読みました。

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両作はは近未来のギルデア共和国が舞台。アメリカ合衆国の北部にあり、キリスト教の一派を信仰している。
「侍女の物語」では、環境破壊が進んだ結果出生率が極端に下がり、女性は支配階級の「小母」、上層階級の「妻」、女中である「マーサ」、そして子供を産むためだけの「侍女」に分かれられ、厳しい監視のもとに暮らし、女性は識字を悪とされ、都合の悪い人間は粛清されるディストピアが描かれている。
侍女オブフレッドは子供を連れて逃亡を企てるが…。

そして15年後のギルデアと、カナダのとある町に住む少女ジェイドが「誓願」では描かれる。
悪に満ちたギルデアを滅ぼしたいリディア小母の遺書であり希望・誓い、であるtestament。聖書も示唆しているのだろう。

「侍女の物語」では書かれていなかったギルデア共和国の成り立ちなどが「誓願」では書かれている。
判事などのエリート職に就いていた多くの女性たちがある日ギルデアに連行され、小母にされたり、銃殺される。
彼女たちが少子化を進めた原因の一つとされているかのようだ。
共和国の支配層の様子と、逃亡者を助ける地下組織の人たち。
「誓願」はスピーディーに話が進む。ギルデアに住む少女たちの不安、支配層男性の横暴、地下組織の人々…。リディア小母のたくらみ、逃亡劇。

「誓願」の表紙に描かれたのは、両腕を天に伸ばした少女。結末の暗示のよう。

 

続編が成功する例は少ないように感じます。

川上弘美の「大きな鳥にさらわれないよう」を再読したくなりました。おすすめです。

 

 

 

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