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2013年11月 6日 (水)

アリス・マンローを読む

久々に本の記事です。

先ごろ発表になったノーベル賞ですが、文学賞を受賞したのがアリス・マンロー Alice Munro。

彼女は1931年カナダ・オンタリオ州の生まれ。今年82歳ですね。
短編を主に書き、O・ヘンリー賞やブッカー賞も受賞している作家ですが、恥ずかしながら私は知らなかった。

図書館から2冊を借りました。

51f0g2nnnhl__sl500_aa300_「イラクサ」2006年新潮クレスト文庫 小竹由美子 訳

ここにはマンローの9編の短編が収められています。

マンローの物語に出てくる人は、カナダの、どちらかと言うと田舎の普通の人々。しかし普通の人、一人ひとりにそれぞれの生き方や信条や考え方や…それは普通ではないのかもしれない。人によって普通の感覚は違いますからね。

そんな、普通だけれど、ちょっと不思議で危ういようなお話です。

まともな解説はココを読んでください。

私が好きな話は「恋占い」(かわいそうな勘違いおばさんの話)「クマが山を越えてきた」(世界中、認知症の介護は同じだな…)。魅力的な話が満載です。

訳が少し読みにくいのが残念。

もう1冊は「恋しくて」

51fyrdp2wel__aa160_こちらは10人の作家の短編が入っています。
編者・訳者は村上春樹。村上氏の短編も1作入っていますが、あとは主に北米の作家の短編が収められています。

ここに入っているアリス・マンローの「ジャック・ランダ・ホテル」は10編の中でも一番面白かった。

この「ジャック・ランダ・ホテル」(ジャカランダ・ホテルをヒロインが人の名前と思いこんだ)のヒロインの普通でない行動や、手紙がカギになっているところは「恋占い」と似ています。

マンローは緻密な筆致と乾いた目でヒトの心を描いていますが、決して冷たいわけではなく、狂気や湿度や熱も文章から感じられます。

「恋しくて」には作風が様々な10人の短編が並んでいるので、読み比べができるのも面白いです。10編それぞれ面白かったです。

ワタシのおすすめ短編小説は  
 ・堀江敏幸  「雪沼とその周辺」…静謐で心温まる話。
 ・ジュンパ・ラヒリ 「停電の夜に」…ちょっと毒のある話し
 ・瀬戸内晴美編 「愛のかたち」集英社文庫…絶版かもしれません。岡本かの子から富岡多恵子や津島祐子まで、日本を代表する女流作家のすばらしい短編集です。
 ・宮本輝 「蛍川・泥の河」…日本人として読んでおくべき話し
  ・泉鏡花「高野聖」…高野聖が有名ですがほかの話も秀逸。明治・大正時代にタイムスリップできます。

秋の夜長にいかがですか?短編は気楽に読めますね。

(しばらくギターの記事はないかも…。すみません。地下に潜って練習中です)


  
 

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