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2012年1月31日 (火)

「野いばら」 梶村啓二著

Img 本の紹介です。

第3回日経小説大賞を取った作品というので読んでみました。

アマゾンによるあらすじは
…21世紀の英国。静かな田園地帯の丘に波打つ白い花の群生の清清しい香り。150年前、生麦事件直後の横浜で幕府の軍事情報探索の命を受けた英国軍人がいた。彼の日本人女性への秘めた想いが、日本原産の清楚な花を、欧州で蘇らせたのか―妻と別れ心にぽっかり穴のあいた縣和彦が種苗会社のM&Aの調査中、偶然手にしたかつての英国軍人の手記には、吹き荒れる攘夷の嵐に翻弄されながらも、自らの本分をひたむきに貫くしかない多くの名もなき人達が生きていた。手記に心奪われた縣はやがて未来へ一歩踏み出すきっかけを見いだす…グローバリズムの時代を生きる寄る辺なき現代人へ、はかなくて烈しい、時をこえた愛の物語…。

付け加えて、もうすこし詳しくあらすじを書くと

 遺伝子操作による植物の品種改良が進み、世界中の企業が新たな遺伝子を得るために競争が進む現代社会。そんな種苗会社の一社員である日本人男性が車の故障で立ち寄ったイギリスの美しい田舎町。そこで世話になった英国人女性から1冊の手記を渡される。厳重に封をされたその本は「日本人に読んでほしい」と書き添えられた先祖のもの。

手記に書かれていたのは攘夷の幕末に軍命で赴任したある英国人将校が見た美しい日本であり、日本語教師として彼に接した女性との恋の物語だった…。

私の感想は…ちょっと書き足りていないかな、と思いました。(上から目線ですみません)
もう少し幕末の情報を得るためのかけひきや、幕府や各藩、朝廷の動きや江戸の風景などが書かれていれば面白かったかも。
でもストーリのわかりやすさ、展開の面白さ、文章の読みやすさで一気に読んでしまいました。
現代と幕末が交差する点も読みやすかったです。時代設定が幕末だけであったら暗すぎるかもしれません。

野いばらの香りのように、この本に出てくる人たちはみな清々しいけれど、そればかりではないだろうな、とも思いました。人間社会はもっと魑魅魍魎なのだ。

一番興味深かったのは扉に書かれていた文章
「園芸植物大辞典」よりノイバラの項の抜粋なのですが
それによると…現在、人の手で交配されて作りだされたバラは2万7千種とも言われ、その祖先はノイバラなど8種類の原種のみから成り立っている。
のだそうです。
たった8種類!!バラを見る目が変わりました。

第1回日経小説大賞の「テムズのあぶく」武谷牧子著は面白かったですよ!
私と同世代の女性におすすめの100%恋愛小説です。

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コメント

yayoyayoさん、こんにちは。

「野いばら」は先日、日経新聞に簡単な説明があって、とても興味を惹かれました。 
yayoyayoさんの書評を拝見して、ますます私も読んでみたいと思いました。

「テムズのあぶく」は大賞を受賞後、すぐ読みました。面白かったです。結構濃密な恋愛小説でしたね(笑)

charanさん、「テムズのあぶく」は高樹のぶ子さん風でしたね。
「野いばら」は茅野市図書館にはなく諏訪市図書館からの取り寄せでした。
この本には野いばらの群生の場面が出てくるのですが一度見てみたいものです。
読みやすいので是非読んでみてください。

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